最高の瞬間

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「シコンノボタン(スパイダーフラワー) ノボタン科ティボウキナ(シコンノボタン)属」

昨夜の男子100m×4リレー、夜の11時過ぎということでめちゃくちゃ眠たかったのだけれど、LIVEで見て本当によかった。
(それにしても、オリンピックはどうして夜のこんな遅い時刻に競技をするのだろう。
時差が1時間なので、10時過ぎまでやっているわけだ。
暑いからかな?)
日本の3着を電光掲示板で確認した朝原が、バトンを投げ上げる。
これほど晴れやかな彼の笑顔を見たのは初めてだ。
36歳まで長い年月、日本陸上界の第一線で活躍してきたが、世界の壁は厚く、国際大会では準決勝に残ることが何回かあっただけ(それだけでもすごいことだが)なので。
何年か前のリレーでは、朝原のところでバトンパスを失敗したレースもあった。
今回の北京でも、個人種目の100mは2次予選通過が果たせなかった。
どんなにうれしいだろう、どんな思いが今胸をよぎっているのだろう・・・そういうことを考えながら見ていると、涙が出てきた。
このオリンピックで泣いたのは2度目。
1回目は、体操男子で落下失敗の後、残りの演技を見事にやり終えた冨田を見た時。
テレビ画面を見ると、客席では為末が号泣している。
それを見たら、さらに涙があふれてきた。
というのも、その前の400m×4リレーに故障者が出たために、急遽駆り出された為末。
もちろん思うように走れず、いい結果は出なかった。
競技後のインタビューで、
「ほかの(若い)人たちに、なんと声をかけましたか。」
と問われ、
「日本選手はオリンピックでは辛い思いをした人が多いけれど、このすばらしい場に立てることの喜びを感じてほしい。」
と答えていた。
自分自身を含めて、過度の期待による重圧、思わしい結果が出なかった時の批判や罵倒の嵐を指して、辛い思いと言ったのだろう。
オリンピックというハレの場で、選手自身の口から聞くと、重い言葉だ。
その言葉を聞いた後だったので、為末の涙の意味が分かるような気がした。
末續も朝原も、そして為末も個人種目で不完全燃焼だった、大阪での世界陸上や今回の北京オリンピック。
最後にこういう結果が出て、本当によかった。
リレーの4選手の、昨年夏の世界陸上から北京までを描いた「夏から夏へ」を、これからゆっくり読もう。
ノンフィクションライターではなく、「一瞬の風になれ」というランナーものの小説(あと「しゃべれどもしゃべれども」なども)の作者、佐藤多佳子が書いているので楽しみ。
どういう切り口で、どこまで心情に迫っているのだろう?
今日リレーの表彰式があったが、かけてもらったメダルを、ほしかったおもちゃを買ってもらった子どものように無邪気にいじっている4人の姿が、とても微笑ましかった。
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おまけの話だが、昨日感動してそのまますとんと眠りについた私。
今朝コンタクトを入れたら、世の中が真っ白に見える。
目がどうかなったのか、とあわてたが、昨夜コンタクト(私はワンディアキビューという毎日取り替えるタイプを使用)をはずし忘れて寝てしまい、今日はその上に重ねて入れて二重になっただけだった。

ぼくからもおめでとう!
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by hideko0611 | 2008-08-23 22:26 | オリンピック | Comments(0)
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山口でのびのび自由に生きる柴犬「海」&「快」と、のびのび気楽に暮らす私の日記


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