山里の秋
「マユミ」
昨日のニシキギと同じ科。
似ていないように思ったけれど、ピンク色の実が四つに割れると、中からニシキギとよく似た二つの赤い種子が出てくる。
弓を作る材料にされたところから、名づけられたそうだ。
春に花が咲いたのだrろうが、地味な花であまり記憶がない。
8月の末に行った日田温泉日帰りバスツアーで隣り合わせて知り合いになったKUMIさんと、徳地町にある重源(ちょうげん)の里に行く。
KUMIさんが車を出して下さった。
日本史は好きな方だが、今まで重源上人のことは全然知らなかった。
平安末期に東大寺が源平の争乱の兵火で焼けた後、再建のために尽力した人で、再建の材木は、すべてこの徳地の里のヒノキが使われているのだって。
有名な運慶・快慶作の南大門の仁王像も、南大門自体も。
100本以上の大木を伐り出すのも運ぶのも(川を下って運んだそうだ。)、大変な作業だっただろう。
長さ40mの木もあったらしい。
さて、重源の里だが、山道をしばらく走った山の中にある。
自然の中に萱葺きの家(店や木工や紙漉きの体験工房)が何軒か建っている。
紅葉は今が見頃。
天気もよく、カエデの鮮やかな赤や、緑から赤へグラデーションのように変わっていく様を十分楽しめた。
今日はおまつりだということで、いくつかのイベントがあった。
まだお昼にはだいぶ間があるというのに、おいしそうな匂いにつられて、まずちょうげん汁という具沢山の豚汁とおにぎりをおいしくいただく。
続いて湯田温泉から運んできた足湯でくつろぐ。
幼子の足が熱めのお湯でバラ色に染まって可愛い。
「焼き芋が焼けたよ~。」
と言うおじさんの声に誘われて、焼き芋も買ってしまった。
焼き立てなのでハフハフしながら食べる。
あといくつかの施設も見たが、一番よかったのは美東町の長登(ながのぼり)太鼓のメンバー7人による演奏。
大人の男性2名、女性1名、高校生3名、中学生1名。
青年4名のうち3名は兄弟だと後で知った。
(確かに西郷隆盛風の顔立ち、しっかり存在感のある眉がよく似ていた。)
それにしても打楽器っていいなぁ。
ずんずんとおなかに響いて、私の体じゅうを振動が駆け巡る感じが心地よい。
長登は奈良の大仏を鋳造した時の銅をたくさん産出したので、「奈良のぼり」から転じて「長のぼり」になったというところで、東大寺つながりで今日参加していたそうだ。
またどこかで聞きたいなぁ。
ゆるやかな山道をのんびり下りながら帰って行く。
途中で水車発見。
暖かな1日で、山里の雰囲気を十分楽しめた。
ところで今日のおみやげだが、和紙や木の小物は見ただけで何も買わず、なんと大好きな絵本「しろいうさぎとくろいうさぎ」のポストカードなるものを発見、即買った。
うれしいことに挿絵がすべてポストカードになっている!
今日はいろいろと収穫があった。
案内して下さったKUMIさん、ありがとうございました。
今日の海。
道路を渡るときは、横断歩道じゃないど真ん中を歩いて行く。
普通の道を歩くときも、ど真ん中を歩いて行く。
なぜ山道を歩くときはぎりぎり端っこを歩くのか?
おまけ 不思議なおすわりポーズ。
by hideko0611
| 2007-11-24 21:36
| 山口観光
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