セピア色の風景
「タイム」
50年祭のために、金曜日から来てくれていたひろちゃん夫婦が帰宅。
家が埼玉なので、お昼前に出ても、到着するのは夜の8時頃になるそうだ。
梅シロップや梅ジャム、昨日のおみやげのかまぼこなど重いものばかり渡してしまった。
だんなが力持ちなので大丈夫だろうが・・・。
ひろちゃん夫婦とは、西宮でご近所として何年か過ごしたので、遠く離れてしまって淋しくなった。
10ヶ月ぶりぐらいかな。
会えてうれしかった。
家事も手伝ってもらって、この3日間助かった。
ご苦労様でした。
私はバイクで駅まで見送りに行ったので、後でよたろうさんから聞いた話だけれど、脱走した海は近くの家のお念仏をずっと聞いていたそうだ。
「ごんぎつね」にそんなシーンがあったよね。
今日から、海にもまた静かで退屈な時間が流れていく。
私のひざの横で、静かに瞑想にふけったり、
よたろうさんの自転車の音に耳ざとく気づいて、「おそいぞ!」と迎えに出たり、
なでてもらって目を細めたり、
50年前と今では、このあたりの風景も大きく変わっただろう。
でもまだ、なんだか懐かしい風景が見られる。
お風呂の煙突から煙が出ているのは、薪でわかしているのだろう。
こういうお家は、もう少なくなった。
これは駅の近く(母は「まち」と呼ぶ)なので、よけいに珍しい。
すぐ近くには、蔵のような建物があった。
でもよたろうさんに聞くと、昔ここにあった別荘の車庫として作られたもので、蔵ではないのだって。
この辺りは、古い家が並んでいる一角だが、最近取り壊されて、宅地造成されているところがふえてきた。
つくしがたくさん生えていた空き地には、動物病院が出来るそうで、少しずつ作業が進んでいる。
海は看板犬になれないかな?
こうして、赤とんぼが飛び交う野原も、少しずつ減っていくのだろう。
午後から夕立のような激しいどしゃ降りが降ったりやんだり。
時々雷の落ちる音もする。
心配なので、ふだんはつけっぱなしのパソコンの電源を落としておいた。
その雨の中、びしょ濡れになって庭に立ちつくす海。
この前もこういうことがあった。
かわいそうなので、傘を差して庭に出て、小屋の中へ入るようにうながしてやった。
しばらくするとおとなしく小屋に入る。
今日は雷にびっくりしたのかなぁ。
雨がやんでも、濡れそぼってちょっとわびしい海。
じまんのしっぽもだらり。
それでも、雨の合間をぬって、散歩に行ってきた。
「ボクは、雨がキライだよ~。」
by hideko0611
| 2007-06-24 14:12
| 今昔物語
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