桜ハイキング
「(若山城の)桜 紅豊・・・だったかな?」
しばらく前からよたろうさんと、日曜日の午前中に、若山城へ歩いて登り、桜を見ようと計画していた。
天気もいいので、予定通り9時頃出かける。
まず県会議員選挙の投票に行って、そのまま上に上がって行く。
若山城というのは、周防国の守護大名、大内氏の親族であり重臣であった陶(すえ)氏の築いた山城で、我が家のすぐ近くから城跡まで山道が続いている。
この道は「陶の道」と呼ばれ、陶氏の家臣が歩いて登城した道。
日本ウォーキング協会の「美しい日本のあるきたくなる道500選」にも選ばれているそうな。
私はまだ一度も通ったことがなかった。
写真の左端に見えるのが若山城。
山道なのでしんどいかな~と思ったけれど、我が家のあるところがすでにだいぶ標高が高いので、登りもあるにはあるが、下りや尾根をまっすぐに歩く道の方が多いくらい。
それに、本丸のある山頂が標高217mしかない。
309.2mの西宮の甲山より低いのだ。
上がり口はここ。
家から5分で登山道なんて、なかなかいいものだ。
晴れて気温も暑からず、寒からず・・・という絶好のハイキング日和。
今年は少し遅いような気がするウグイスの声もしきりに聞こえる。
まだ発声練習中らしく、「ケキョケキョ ケッケッキョ」としか鳴けないのもいれば、「ホーホーホケッ」とあと一息のもいる。
道はほとんどが、人ひとりが通れるぐらいの細さ。
どっちへ行くのか迷ったら足元を見れば、落ち葉が積もっていない方ということで判断出来る。
道のところどころで、黒い札に白い文字で書かれた札が木にぶら下がっている。
この道を整備したり、紹介したりしている地元のボランティアの人が書かれたものだろうが、その内容がなんだか楽しい。
「歩けるってすばらしい」
というのは分かるが、
「雪の白樺並木 夕日に映える 走れ」
で終わっているので?と思い、札の裏を見ると、
「トロイカほがらかに 鈴の音高く」
となっていた。
こんなのも。
そのほか俳句があったり、種々雑多な内容は、山道の単調さをまぎらわせるには、けっこういいかもしれない。
台風にやられたのか、根こそぎ倒れている木もある。
この道の残念なところは、木が茂っていて眺望がよくないところ。
これで下のまちや海が見えたら、登って来る人はもっと増えるだろう。
それでもくたびれる暇も飽きる暇もないぐらい、あっという間に山頂に着いた。
登山口から70分と書いてあったが、1時間もかからなかった。
まず西の丸跡に到着。
ようやくここで眺望が開ける。
山頂はもう少し上の本丸跡。
桜の枝越しに見える夜市川河口辺りは、初めて見る風景。
石鎚神社がおまつりしてある。
少し下ると広場になっていて、ここまでは車で来れるので、花を見に来た人の姿もちらほら見える。
帰りは国道2号線に出る、車の通る広い道を下りる。
この道沿いにはソメイヨシノだけでなく、日本各地のいろいろな桜が記念植樹されていた。
紅彼岸、紅豊、紅山桜などの札がかかっていたが、今写真を見ると、どれがどれだかよく分からない。
花びらの散っている道をだらだらと下って2号線に出る。
そこからいつもの散歩道を歩いて帰り、11時半頃家に着く。
約2時間半、一万歩ちょっとのちょっと長めの散歩だった。
夜見た「天空の旅人 さくらの春を飛ぶ」の中で、吉野の蔵王堂のお坊さんが、
「桜は非日常の象徴です。」
と言っておられた。
なるほど・・・と思う。
だからこんなに心惹かれ、あちこち訪ね歩いたり、目を奪われたりするのだろう。
by hideko0611
| 2011-04-10 22:11
| 山口観光
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