カンの復帰
「グラジオラス」
この1週間ほとんど雨続きだった。
天気予報によると、まだしばらくこんな天気が続きそう。
今日も川崎の向こうまで座布団カバーを探しに行って買い求め、さあ帰ろうと思ったら、思いっきりどしゃ降りになっていた。
布団屋さんのご主人が心配して、大きなビニル袋を下さったので、それを買い物かご(バイクの足元にいつも置いている)にかぶせて帰って来る。
空模様から必要になると考えて、雨用ウェアはちゃんと持って行っていたので、大丈夫。
3時半頃、雨がほとんどやんだので、急いでカン母さんを引き取りにポチタマへ。
たれちゃんがお乳を吸いに来るので、白い腹帯を巻いてもらっている。
さて、天気も悪いし、どこに置いてやろうとあれこれ考える。
まずは私の部屋へ連れて行き、ひとみにはちょっと外へ出てもらう。
借りてきた猫とはよく言ったもので、内猫暮らしをしたことのないカン母さんは、持ち運び用のかごの中から出ようともせず、不安そうに天井を見上げることしきり。
そのうち少し落ち着いて、かごから出てくると、ソファの上でまどろみ始めたので、下におりて夕食の支度をしていると、な~ごな~ごという声。
2階の声なのにえらく大きいなあと思って、ふと見ると、いつの間にかカン母さんもおりて来てガラス戸のそばにいる。
ちょうどこたろうとたれちゃんがごはんを催促しに来ていたので、カンを外へ出してやった。
3匹で感動の再会と思いきや・・・体に巻いた白い布のせいか、それとも動物特有の鋭い勘で今までのカンではないことが分かったのか、こたろうとたれちゃんが怖いものでも見たかのように、飛び上がって逃げる。
母さんも逃げる。
というわけで、カンはどこかでひっそりと傷を癒している。
天気が悪いので、腹帯が濡れてはよけいに体に悪かろうと思って心配している。
抗生物質も朝夕飲まさないといけないし。
推定年齢9歳のカンは、今までずっと野生でたくましく生きてきた。
自分なりの居場所、自分なりの身の処し方を知っているはずだと思いたい。
今度出てきたら腹帯は取ってやった方がいいかもしれない。
そういうわけで、私の部屋には再びひとみが入ってくつろいでいる。
ここまで書いたのが夕食前。
食後、カンが戻って来た。
腹帯はほとんど濡れていない。
薬もよたろうさんと二人がかりで何とか飲ませる。
たれちゃんが、
「ちょっといつもとちがうけれど、やっぱりかあちゃんだ~。」
と、オオカミにだまされた七匹の子ヤギのようなことを言って、くっついていった。
(暗くてよく見えないけれど、カンの向こう側にいる。)
やれやれ。
ところで病院で
「お名前は?」
と訊かれたので、
「カンです。」
と答えたら、
「ああ~、カン総理ね。」
と言われた。
お昼は焼きそば+スパむすび。
スパムむすびではなく、スパむすびと言うそうだ。
なるほどね。
卵焼きと一緒に食べると、なおおいしい。
夕食に蛸を食べて、今年の半夏生は完璧!
そうそう、庭の半夏生も咲き始めているので、切って玄関に活けた。
by hideko0611
| 2010-07-03 20:55
| 猫のいる風景
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