収集癖
すっきりと晴れて気持ちのいい晩秋の1日。
出かける予定のない木曜日なので、終日のどかに過ごす。
カン母さんもごろんごろん。
なんだかまたおなかが大きいようで、ちょっと心配。
黒柳徹子さんの本を読んでいると、子どもの心をそのまま持ち続けている人だなぁといつも思う。
そして私自身の子ども時代に思いを馳せる。
私は子どもの頃から、物を拾うのが好きだった。
と言っても、なんでもかんでも拾うわけではなく、海だったら貝がら、、山だったらどんぐり、街だったら石ころ。
これが好きな拾い物BEST3.
そういう子どもは多いだろうが、私の場合、いくつになってもその性癖は続いている。
長い間子どもと過ごす仕事をしていて、それが許された(趣味と実益を兼ねていた)こともあるだろう。
これは先日、室積の海水浴場で拾った貝。
巻貝を見つけた時は、2枚貝の倍ぐらいうれしい。
どんなに小さくても、美しく精巧に作られている自然の造形力の見事さ。
私が子どもの頃、すでに西宮の海は海水浴ができなくなっていたし、遠くの海には連れて行ってもらえなかったので、貝は空き地に建築や工事用に積んである大きな砂山から掘り出したものだ。
そうやって集めた貝の標本を、夏休みの自由研究にしたこともある。
こちらの石も同じく室積で。
ヒロシさん夫婦と和歌山に行った時に、波打ち際からずぅっと黒い丸石が続いていたのもびっくりしたが・・・。
石は貝と違って、道のどこにでも転がっている。
子どもの頃は、気に入った大きさ、色、形のものを見つけると、お守り代わりにしていた。
勾玉のような形をした鶏卵大の石は一番のお気に入りで、長い間大切にしていた。
その石を握りしめて願い事をすれば、かなうことがあったような気がする。
石好き(宝石好きではない)が高じて、大人になってから砂岩とか礫岩とかのかけらが並んでいる岩石標本がほしくなった。
「6(5?)年の科学」の付録で持っていたんだけれど、もちろんどこかへいってしまった。
東急ハンズなどあちこちで探したけれどなくって、結局紀伊国屋書店の岩石・鉱物フェアで手に入れた。
でも飾っておくほど希少価値のある石でもないので、ただ持っているだけなんだけど。
たまに取り出して、ぼうっと見ているだけで楽しい。
どんぐりはクヌギやマテバシイのように、でっかいのがいい。
西宮にいた時も山口に帰ってからも、そういう木があるところをチェックしているのだけれど、いつも時期を逸してしまう。
この前海の散歩コースで、まるまるとしたクヌギが一面に散らばっているところを見つけたが、残念、大きいのはほとんど割れていた。
どんぐりはうっかり置いたままにしておくと、小さい穴が開いて虫がぞろぞろ出てくることがあるので要注意。
私は拾うだけで満足なので、母の工作用にプレゼントする。
by hideko0611
| 2009-11-12 20:42
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