のんびり のんびり
「オキザリス⑤<セルヌア>」
昨日のマンジャノと同じ黄色だが、こちらは葉っぱに黒い斑点があり、長い茎の先に花がいくつかかたまって咲く種類。
今日は思いきりのんびり過ごすことにした。
師走だからと言って、なんにもあせることはないんだもの。
母をデイサービスに、よたろうさんを謡の稽古に送り出した後、マルセイバターサンド(近鉄松下で購入)とカモミールティーでお茶にしながら、録画していた「篤姫」の最終回を見る。
大河ドラマを毎回欠かさず見たのは、子どもの時以来・・・いや、「樅の木は残った」や「太閤記」でも全回は見ていないのではないだろうか。
視聴率が毎回20%以上だったということなので、私のように今まで大河を見ていなかった層も取り込んだのだろう。
倒幕から明治維新のあたりでは、たくさんの歴史上の事実を追うことが話の中心になったのと、うなりを立てて世の中が変革して行く時代には、天璋院と言えども女性の出来ることには限界があったのとで、あまり面白くなかったが、原作の面白さと宮崎あおいの魅力で、最後まで見てしまった。
23歳で童顔の彼女が49歳まで演じるのは違和感があるのではないかと思っていたが、毎回見ていると、作品世界に入り込み、さほど気にならなくなるものだ。
天璋院を演じたのではなく、天璋院として生きたとインタビューで話していたが、確かにそういう感じを受けた。
彼女や瑛太、松田翔太、堀北真希などの若手俳優もよかったが、平幹二郎や中村梅雀など悪役を存在感たっぷりに演じたベテラン陣が素晴らしかった。
孝明天皇を演じた東儀秀樹や西郷隆盛役の小澤征悦などもはまり役だったなぁ。
というわけで、最終回、けっこう深い感慨を味わいながら見た。
その後、キリ・テ・カナワのクリスマスソングを聴きながら、ゆっくり家事をする。
その間にこっそりやって来た「ぬすとのかみさねもり」撮影に成功。
頭の模様が侍の月代(さかやき)みたいでユーモラス。
長毛種の血が入っているような毛並み(だいぶ汚れているけれど)。
虎太郎が全然威力のない猫パンチを繰り出していたが、さねもりはどこ吹く風と言う感じだった。
いつもなら昼食は外食にするのだけれど、今日はイタリアンの食卓を整えてよたろうさんの帰りを待つ。
献立は
・スパゲティ・アラビアータ
・残り野菜のミネストローネ
・生ハムサラダ
・赤ワイン(チリ産カベルネ・ソーヴィニヨン)
午後はベッドに寝転んで、読みかけだった「ラン(森 絵都)」を読み終える。
時折見る窓の外の風景もすっかり冬景色。
「ラン」という書名から、最近多い陸上競技ものかと思っていたが、この作者がそんな作品を書くわけがなかった。
一種のファンタジー。
死者の世界へ行くために走り始めた主人公が、次第にこの世で生きていくために走るように変わっていく。
生きていくしんどさ(人づきあいや孤独)、走るしんどさがリアルに描かれているだけに、生きていくこと、走ることの素晴らしさ(こういう言葉にすると軽すぎるが)が、胸にすとんと落ちてくる。
亡くなった人達の想いや存在がしだいに溶けて、生者たちの世界に降り注いでいくというところは、森版「千の風になって」だった。
今日の海の散歩は、朝夕共に下へ行くロングコース。
合計2時間近く歩いたことになる。
最近では珍しい。
いい運動になった。
朝は一面の霜。
夕方は上着もいらない暖かさ。
by hideko0611
| 2008-12-16 22:24
| 読書
|
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