生命力

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「エキザカム(ベニヒメリンドウ)」
園芸店でよく見かけていたが、最近初めて苗を買った。
花も葉も、もっと硬くて作り物っぽいと思っていたのだが、実際は柔らかくみずみずしい。
ほのかな香りもする。
玄関先に置いているので、外へ出るたびに(あれっ、何の香り?)と立ち止まっていたら、この花だった。

風や空が少しずつ秋めいてきた。
朝夕は半袖では少し肌寒い時もある。
日中は相変わらずの暑さの中、浄化槽工事の職人さんは、黙々と仕事をこなしている。
今はパイプをつなぐ作業。
さて秋と言えば、秋の七草。
春の七草は「せり なずな・・・」と、歌のように口にのぼるのだが、秋は言えそうで7種なかなか言えない。
この前、食事中にそんな話をしていたら、母が
「私は『おふくはなすき』で覚えとるんよ。」
「『おふく・・・何?』」
「おふくという人が、花が好きと覚えるんよ。」
母は自分で7つの花の頭文字を並び替えて、考えたそうだ。
「『おふくろ 花好き』でもいいな。」
とよたろうさん。
うん、それなら私にも覚えられそう。
みなえし(女郎花)
じばかま(藤袴)
ず(葛)
ぎ(萩)
でしこ(撫子)
すき(尾花)
きょう(桔梗)
みんな雰囲気のある漢字だ。
女郎花以外の花は、我が家や家の近くに生えている。

桔梗や撫子は、春から咲いていた。
葛なんて、ほかの植物の上におおいかぶさって、山でも空き地でも道路でも、恐ろしい勢いで征服していっている。
これ全部(上は)葛。
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2ヶ月前の草刈りで、道路にはみ出ていた葛を刈り取ったのに、もうこんな感じ。
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本当にじゃまっけなんだから。
それに手で引っ張ってもなかなか切れないしぶといやつ。
でも、花はけっこう鮮やかできれい。
マメ科なので、可愛い花だ。
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これから、花盛りのときを迎えようとしているのが、同じマメ科の萩。
10年ほど前に母が西宮に来た時に、ベランダから持って帰った一握りの宮城野萩が、素晴らしい生命力で毎年咲き誇っていた。
何しろ、根元から剪定しても、次の年には元通りに生い茂るのだ。
さすがに、最近少し弱り気味。
年取ったのに、切りすぎたのか?
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それでもナツハギの別名通り、今年も早くから咲いていた。
今年は代わりに、去年いっちゃんが小さい一枝を持って来てくれたという白萩が、人の背を超えるほどになり、横にも盛大に枝を伸ばしている。
「なかなか咲かんねぇ。」
と、母をやきもきさせ、あんまりしこる(茂る)ので、何度もあわや短く切られそうになったが、やっと3、4日前から花が咲き出した。
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垂れた枝に白い花が咲いているところは、遠くから見ると雪柳のようだ。
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満開の頃はさぞきれいだろう。
萩の花と言えば、真っ先に、私の好きな壺井栄の「妙貞さんの萩の花」を思い出す。
母性の文学と言われた壺井栄だが、この作品の底にも母(実際は祖母だが)と子の情愛が流れている。
主人公と自分の境遇を重ね合わせて、人生のおりおりに何度か思い出した印象深い作品だ。
同じく私の好きな庄野潤三の「夕べの雲」の冒頭にも、萩の花が登場する。
どちらの作品の萩も、生い茂ったイメージで描かれている。
萩って花の可憐さからは考えられないぐらい、力強い植物だ。
ラムネの空き瓶に白萩をひっそりと挿してみた。
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それもまたいい。

今日の海。
帰り道、コースケさんの車(主は不在)に遭遇。
ブルーのにおいがするのか、くんくんかいでいた。
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昨日はブルーそのものに遭遇。
ちゃんとご挨拶できた。
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ハンサムなブルー。
しっぽは海に負けないくらいふさふさ~。
じつはだいぶおじいちゃん。
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今日はその後、空き地でイタチの子に遭遇したのだが、海は興奮のあまり、イタチの逃げた方と全く違う方へ、突進してしてしまった。
私が必死で撮ったのが、この写真。
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茶色い細長い物体がイタチ(左が頭)だけど・・・分からないね。
その後、興奮しすぎて疲れたのか、後ろ髪を引かれているのか、思いっきりだらだら帰路をたどる海であった。
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目も虚ろ・・・。
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by hideko0611 | 2007-09-12 18:21 | 四季の移ろい | Comments(0)