この道は
「家はどの辺りにあるの?」
とみんなによく訊かれるが、我が家は駅から25分ぐらい歩いて上ったところにある。
じつは上ってくる道は2つあって、手前のガードレールのある方が、自動車(バイク)の走るメイン道路。(新道)
日当たりがよいので、冬はこちらをよく通る。
むこうのガードレールのある方が、お大師様が祀ってある旧道で、車1台がかろうじて通れる広さ。
一応舗装はしてあるが、今ではすっかりでこぼこになっている。
台風で路肩がどっと崩れたこともあった。
時々海が落ちそうなくらい身を乗り出して草を食べたり、バッタやモグラを追跡したりしていることがあって、ひやひやする。
陰になっているので、夏はこちらをよく通る。
駅近くの人のよい散歩コースになっている。
20年前初めてこの道を通って帰った日は、ちょうど新月だった。
足元も見えず、都会育ちの私は、夜が暗いものだということを生まれて初めて実感した。
(ついでにその時、五右衛門風呂にも生まれて初めて入った。)
でもこの道もかつては新道で、それが出来るまでみんなが通っていたのは、見上げればうっそうとした竹林が空を隠している、もっと細いこちらの道。
主人とコースケさんが学校帰りに道草を食ったり、いたずらの限りを尽くしたりした道。
今では散歩の人が通るぐらいだが。
散歩のたびにあちこちの道を通るが、そのたびに見える景色が違う。
これは冬の棚田。
実は一昨日のたけのこ山の下も、かつては畑だったのだって。
家からはるか遠いところまで、山道を歩いて仕事をしに来ていた昔の人の体力には感心する。
そり犬に負けない海のタフさにも感心する。
by hideko0611
| 2007-04-06 16:36
| 山口の自然
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