シルバーの時間

  
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  毎日のようにバイクで走っている福川駅近くの「シルバーゾーン」の道路表示が、ずっと気になっていた。「スクールゾーン」は登下校の子どもたちに気をつけて運転するように。同じように、「シルバー」とあるからには、老人の歩行者に気をつけて運転するようにという意味だろう。でも、近くに老人のための施設があるわけでもないのに・・・と不思議に思っていた。
  今日、駅の近くにある小さなスーパー(生協)に開店と同時に入った時、客の平均年齢の高さ(75歳は超えていたのでは?)と、人数の多さに納得がいった。この辺りもどんどん郊外型の大型スーパーが出来て、若い人はみな車でそっちへ行く。高齢者は地元の昔からなじんでいる店に通い続ける。手押し車タイプの買い物かごを押して、朝早くから。地方の高齢化が進んでいるのを目の当たりに見た気がする。この店のためだけではないだろうが、シルバーゾーンは確かに必要だ。
 私も人生の午後の時間を生きている。まだシルバーには入らないだろうが、いずれ仲間入りする。どんな子どもになりたいか、どんな若者になりたいか・・・なんて考えることもなく生きてきた。どんな中年になりたいか・・・は考えたけれど、仕事に追われていたし、小学生の子どもと毎日接していると、つい年を忘れてしまって、なんだか中途半端な年のとり方をしてきたような気がする。せめてこれからどんな年のとり方をしたいかぐらいは、自分で描いていきたい。シルバーのアクセサリーは、気をつけないとすぐにくすんでしまうけれど、磨けばまた輝きを取り戻すのだから。
  
  もう亡くなったけれど、ジェシカ・タンディという女優がいた。毅然とした、ちょっと厳しい老女の役が本当に似合う人だった。それ以前のキャリアもすごいらしいが、私が知っているのは「ドライビングMissデイジー」「フライド・グリーン・トマト」「コクーン」「ノーバディーズ・フール」「迷子の大人たち」(どれもとっても好きな映画だ。)などの中の彼女。日本で言うとやはり故人になるが、沢村貞子さんのイメージと重なる。
   
  2月と3月が入れ替わったような曇り空の寒い1日。私がカイガラムシをせっせと退治した雪柳がだいぶ咲いた。
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  こちらは紙の原料になるみつまたの花。ちょっと分かりにくいが、三つずつ枝分かれしている。
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by hideko0611 | 2007-03-19 21:05 | 映画 | Comments(1)
Commented by りんと at 2007-03-20 00:36 x
小学生は卒業の日を迎えることになりました。メッセージありがとうございます。最後の学級通信を印刷終えてお風呂でさっぱりしたところです。明日はきっといい卒業式になると願っています。遠い空からお祈りください。
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山口でのびのび自由に生きる柴犬「海」&「快」と、のびのび気楽に暮らす私の日記


by hideko0611
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